会社を経営するにあたって必要となる運用資金が資本金です。開業するときの登記にその額を記載する必要があります。法律の改正前は株式会社なら1000万円以上、有限会社は300万円が必要でした。現在では1円でも株式会社を設立することはできます。金額はその企業を運用するために必要な額を設定します。
1,000万円以上だった場合には初年度から消費税の課税業者になります。それ以下だった場合には最初の2年間は免除されます。そのため低い方が良いと思われる方が多いと思います。実際にはそうとは限りません。ある程度の金額がないと困ることになります。会社の体力を示す指標になるため、あまり低いと信用を得られないおそれがあります。また、ある程度の額がないと融資を受けるときに断られるおそれもあります。
会社法では直接的な金額の条件がありません。ただし、その他の関連法規によって規定されることがあります。例えば、一般労働者派遣業では1000万円以上であることが規定されています。特に規制がない場合には6ヶ月間の運用コストを試算して参照とします。つまり、何かトラブルがあっても半年間は潰れない程度の金額が必要と言うことになります。